2014年VAFアーユルヴェーダ研修記③
今回の研修では、施設内でおこなう通常のクラス以外の課外授業がとても充実していました。
様々な課外授業を通じ、クラスで進行している内容を深めていけました。
5日目の授業が終わった日の夕方、バスで1時間ほどかけて「カラリパヤットゥ」の道場へでかけました。
カラリパヤットゥとは、南インドの伝統格闘技で、アジアの格闘技のルーツとなったものといわれています。
また、アーユルヴェーダでもおなじみの「マルマ(エネルギーポイント)」を利用した格闘技であり、
負傷時のトリートメントもマルマへのアプローチによりおこないます。
私も7年前にはじめてインドでアーユルヴェーダトレーニングコースを受けた時、
カラリパヤットゥのデモンストレーションをみてとても感動し、マルマを学ぶモチベーションになりました。
今回も、参加された皆さんに何かしら有意義な機会になるであろう、と思っていました。
当日は予定よりも大分時間が遅れてしまい、道場へ到着した時にはもうすっかり日が落ち真っ暗になっていました。
そんな中、沢山の子供達が笑顔で出迎えてくれて、ビックリ!
こちらの道場では、近隣の子供達へ無償でカラリパヤットゥを教え、また師匠のポリシーで英語の教育も行なっているとのこと。
中には貧しくて学校へいくのもままならぬ子供達もいるそうですが、そういった子供達への教育を積極的に行なっているそうです。
小さな子供達にとっては、そろそろベッドに入る時間だというのに、私たちの為に、マントラを唱えて手を合わせ、調和のとれたデモンストレーションを披露してくれました。
きっと今日の為に一生懸命練習してくれたのでしょう。
「客人へは精一杯のもてなしをしなさい」
アーユルヴェーダの古典チャラカサンヒターでもそういいます。
ケララに滞在中、どこへ出かけても、精一杯のもてなしで大歓迎してくださる現地の方々の温かさに触れて
私たちは、胸一杯になりました。
特に、こちらの道場で受けた感動は一言で言い表せないものです。
カラリパヤットゥの素晴らしさは勿論ですが、生命のもつ輝き、人間とはこんなにも美しかったのか、と、思わず涙がこぼれました。。。
最後に、感謝の気持ちを込めて、道場の運営と、子供達の教育のためにドネーションをさせていただきました。
アーユルヴェーダを学ぶ私たちにとって、学びの核心に触れた、とも言うべき貴重な経験となったカラリパヤットゥ道場見学でした。