アーユルヴェーダ自然食セラピスト養成講座はじまりました
昨日はアーユルヴェーダ自然食セラピスト養成講座初日。
この講座は、夏から始まったアーユルヴェーダ自然食ケアリスト講座の次段階講座としての位置付けで、ケアリスト講座が入門〜初級に当たるのに対し、こちらは一気に上級向けになっています。
中級は?という突っ込みもありますが、、今後、ケアリスト認定講座を開講している認定講師たちが経験と勉強を重ねることで、講師の成長が講座の成長につながり、近い将来ケアリスト講座が入門〜初級+α向けへの発展(元々はその位置付けで授業内容を作りました)をすると信じ、おもいきってスキップしました。
ケアリスト講座認定者はモニター受講を含めて37名いるのですが、今回セラピスト講座へのお申し込みはなんと、たったの3名。
あれれ??、、、セラピスト講座の内容がちゃんと伝わっていない?もしくは、また(いつもの如く)先走ってニーズの追いつかない早すぎる内容の可能性(笑)
まずはこの回を受けたい、と言ってくださった貴重な受講生としっかり向き合うことで、早すぎるかもしれない私の構想、内容がどこまで今後につながっていくのか確認してみよう、と思っています。
今回受講される皆さんは、私のことをよーく知ってくれている3名。
私も3名が本気でアーユルヴェーダと、そして料理とも向き合っているのを知っていますので、当初予定していたよりも更に深い部分への入り口をつくってみよう、と初日から相当濃厚でした。
最初のレクチャーは古典のシュローカから。
समदोष: समाग्निश्व समधातुमलक्रिया:
प्रसन्नत्मेन्द्रियमना: स्वस्थ इत्यभिधियते।। (Sushruta sutra sthana, 15/41 )
サマドーシャ サマアグニスチャ サマダートゥ マラクリヤハ
プラサンナ アートメンドリヤ マナハ スワスティヤ イティ アビディーヤテー
(訳)バランスのとれたドーシャ、バランスのとれたアグニ、バランスのとれたダートゥ、排泄されたマラ、よごれのないアートマー、インドリア、マナスこそ健康(スヴァスティヤ)と呼ばれます。
ケアリスト講座で伝えてきた、アグニ(消化)の重要性。
今回はそこから、もう一歩奥に進みます。
『消化力を高める、ドーシャをバランスする』
消化にいいもの、消化しやすいもの、消化をよくするスパイスを使う、体質に合わせた食材と調理法を選ぶという単純なアプローチだけではない、考え方。
根本に目を向けることの重要性をお伝えしました。
病気の9割は心が原因
心がどういうもので、そこにアプローチしていくためのアーユルヴェーダ食ってどんなものか。
それを伝え提供するセラピストはどうあるべきか。
昨日のクラスではその様なポイントでクラスは進みました。
午前のレクチャーから、午後は特別講師に木下景子先生をお迎えして、セラピストとしての心構えについて、レクチャーだけではなく、いろいろなワークが行われました。
自分がどう自己認識しているのか、呼吸で変わる身体と心。
写真を見ていただければ、単なる食の講座じゃないことがお分かりいただけるかと思います(笑)
クラスの様子を写真にとりながら、また受講生の様子をみながら、確信しました。
この養成講座は、人間力を高めます。
それは、セラピストとしての器であり、講師としての責任感につながっていきます。
料理って、作り手の様々な意識が反映します。
理論や技術、レシピをたくさん覚えるより先に、
まずは作り手としての意識、伝え手としての意識の在り方に目を向けること。
やはりそこだよな、とズッシリと実感し、この講座の方向性が間違っていない、ということも確信いたしました。
まずは今期、少人数だからこそ出来ることにしっかり向き合い、来年以降また開講できる機会があればいいな、と思っています。
※昨日のランチは調理実習ではなく私が作ってみなさんに召し上がっていただきました。
・生姜めしの昆布出汁茶漬け 高野豆腐のコリアンダーからあげのせ
・アーユルヴェーディック和タヒニドレッシングで食べる三浦紅芯大根
・きゅうりのレモン漬け
・セロリと人参のマスタードシードきんぴら
・十勝風かぼちゃのお汁粉シナモン&ジンジャー風味
このランチにもこれから学び進める講座内容のエッセンスが入っています。