夏の健康管理のポイント
アーユルヴェーダの示している季節ごとの過ごし方はとてもロジカルです。
夏という季節の性質が、私たちの体に影響を与えるので
その性質を緩和させて健康を管理しましょう。ということを示します。
暑いので冷やす
乾くので潤す
弱るので滋養する
とっても単純です。
あまりにも暑いので涼しげな画像を。。
夏はクーリング効果のあるココナッツウォーターや、きゅうり、スイカ、などが有効ですが、
ただそれらを取ればいい、ということではなく、
熱された体は組織も乾き、体も消化吸収力も弱くなりますので、
適度な塩分を加えて、消化物や水分の吸収を促進してあげることも必要です。
そして、組織の弱りを癒すために、良質の油分を適切に取ること。
揚げ物とかじゃないですよ(笑)
おすすめは牛さんのミルクや植物性のミルク(ココナッツ、アーモンド、大豆などなど。。)、ギーなどです。
そのように、夏の体にとって最適かつ必要なものを摂取しつつ、
できるだけ体を熱くしすぎない、乾かさない、弱らせないように、摂取を控えた方がいいものがあります。
アシュターンガフリダヤ にはこのようなシュローカ(詩)が。
मद्यं न पेयं, पेयं वा स्वल्पं, सुबहुवारि वा । अन्यथा शोफ शैथिल्य दाह मोहान् करोति तत् ॥ २९
madyaṃ na peyaṃ, peyaṃ vā svalpaṃ, subahuvāri vā | anyathā śopha śaithilya dāha mohān karoti tat || 29
アルコールは避けるように。どうしても飲むのであれば少量にし、お水をたくさん飲むように。
夏にアルコールを飲むと、むくみ、灼熱感、身体衰弱、精神的な妄想が引き起こされる。
夏はついついアルコールをのみすぎてしまう 、、という方も多いのでは?
アルコールの性質は、私たちの体に強さをあたえるオージャスの性質とまるで逆です。
アルコールの10質:軽・熱・鋭・微細・酸・拡散・迅速・膨潤・非粘稠
オージャスの10質:重・冷・柔・滑・密・甘・安定・遅・粘稠・湿潤
アルコールを過度に摂取する、ということはオージャスを打ち消すことにもなってしまいます。
夏のアルコール摂取には十分おきをつけいただきたいと思います。
日本では「冷えは万病の元」として体を冷やさないように意識される方がとても多いのですが
「乾き」も体を弱らせて、免疫力、自然治癒力を低下させる一因になることも意識されてみてください。