Ayurvedic Herbs ⑦ロングペッパー – ピッパリー
2021年12月6日
トリカトゥの成分であるロングペッパーは消化不良、呼吸器系の不調に役立つだけではなく、精力の増進や若返りにも良いとされます。またアーユルヴェーダでは脾臓を元気にするにはロングペッパーがベストだとされています。
ロングペッパー(Pippalīピッパリー)
ラサ(味):カトゥ(辛味)
グナ(性質):ラグ(軽性)-ティークシュナ(鋭性)
ヴィパーカ(消化後の味):マドゥーラ(甘味)
ヴィーリヤ(薬力):ウシュナ(熱)(生は冷薬力を持ちます)
トリドーシャへの影響 :ヴァータとカパをバランス(生はカパを増やします)
アーユルヴェーダ文献記載のロングペッパーの利点
- カパとヴァータをバランス(Kapha, Vataghni)
- 精力増進(Vrushya)
- ピッタを増やしすぎない(Pitta Avirodhan)
- 消化に良い(Deepan)
- 滋養(Rasayani)
- 熱性が強すぎない(Anushuna)
- 油性(Snigdha)
- 排便のサポート(Rechan)
- 呼吸の健康サポート(Shwasahara ,Kshayapaha)
- 風邪や咳などに役立つ(Kasahara)
- 腹部の問題をサポート(Udarahara,Gulmahara:)
- 皮膚の問題をサポート(Kshutahara)
- 糖尿などのサポート(Pramehara)
- 痔のお悩みに(Arshahara)
- 未消化物の排出サポート(Amanut)
- ヴァータ性の不調に(Marutahara)
- ピッタを蓄積(Pittaprakopan)
ロングペッパーの活用法
ロングペッパーは日常的に調味料の一つとして使用ができます。
体重が気になり始めた人に、はちみつと合わせて取るとカパを減少させると伝えられます。
身体に元気をつけたい時や風邪の時などジャガリー(含蜜糖)と合わせると良いと伝えられます。
アーユルヴェーダ伝統製法によるロングペッパーの活用
ドライジンジャー、ブラックペッパー、ロングペッパーを混ぜたものをトリカトゥ(3辛)チュールナといい、アーユルヴェーダではお腹をすっきりさせたいときや長期療養してトリートメントを受けるときなどに登場します。
【トリカトゥチュールナの作り方】
1.3種類のハーブをそれぞれに乾煎りして水分を飛ばします。焦がさないように注意します。
2.ミルなどで細かいパウダーにして、ふるいにかけておきます。
3.3種類同じ量よく混ぜ合わせ清潔な乾燥した密封容器に保存します。
※トリカトゥチュールナは刺激が強いので一度に多量摂取はしないでください。
注意事項
個人にあったアーユルヴェーダハーブの活用についてはアーユルヴェーダ専門家にご相談ください。
なお健康状態に不安がある方は必ずかかりつけ医師やお近くの病院でご相談ください。